無機質系素地の上塗
上塗りの工程は中塗りの工程と同一材料を用いる美装性を中心とする場合は色,光沢等が,外力によって変化を生じないように設計された塗料を選択した工程としなければならない。 中塗りに塗膜の機能を発揮させるように設計されている工程における上塗りは,塗装系自体を外力である日光,雨,風および温度変化などによる劣化要因に対する抵抗性が発揮できるように品質設計された上塗りが求められる。 特に,中塗りに高度の耐薬品性があるが,耐候性が不十分で変色,チョーキングを生じやすい場合の2液型エポキシ樹脂塗料の場合に,上塗りに非黄変性のアグリル,ウレタンとかウレタン樹脂塗料を用いるなどの方法が採られてきている。 この点は金属系とも同様である。 また,中塗りで模様を形成する場合の合成樹脂エマルション模様塗料の場合,建設省における標準仕様においてもみられるが,中塗りがデザイン形成能力を重点においた塗料配合のため,耐水性や耐摩耗性,そして耐汚染性などの性質が不十分であるため上塗りの工程で,これら性能をカバーし,また,色とか光沢などに対する性質を付加させるために上塗りの工程が生かされてくる。
無機質系素地の中塗
中塗りの工程に用いる塗料は主に上塗工程の塗料も同一の場合が多いが,最近の傾向の1つとして,中塗りの段階で塗膜の各種の性能,機能を発揮できる品質に設計した塗料を施工する塗料系が確立しつつある。 これは塗装系の項で説明を事例にょうて行なったごとく,異種塗料系の組合わせで工程を組み立て総合塗装系で目的を達成するシステムである。 中塗りにおいて,塗膜の厚膜性,耐薬品性等を発揮させ,上塗りの工程で外力に対する抵抗性を発揮させるようになっている。 もちろん,中塗りの工程と上塗りの工程を同一の塗料で行ない,その塗厚によってそれぞれの機能をコントロールする方法を用いた塗装系が出現しており,この工程を施工法にマッチさせた塗装系としている。
無機質系素地の下塗
無機質系素地はその材質が非常に多く,前項においても説明を加えたごとし種々の特性をもっており,これらの特性に対応して,素地の特性を均質化し,付着性等の向上を目的とした役割を果たすことを求め選定している。 一般に下塗りの工程はシーラーを中心に組み立てられている。
無機質系素地に対する塗装工程
無機質系素地に対する塗装の目的は比較的はっきりした中で塗装系が設計されていたが,
最近におけるこれら塗装系に対しては,他の素地と同様に多目的な使用が強くなっている。
特に,外部におけるコンクリートを中心とする壁面においては,コンクリート自体の中性化防止,
また防水機能の向上といった,従来からの塗装に求めていた美装中心から,脱皮していく性格が強くなってきている。