透明仕上げの上塗工程
上塗工程はもちろん,最終仕上げ塗り工程であり,美装面からは光沢,色(透明色)などの点、を,また性能面においては塗膜硬度,割れ抵抗性をはじめ耐水,耐湿などの種種の性能が要求される。 これらの性能はその被塗物である木材の使用箇所,目的性によって決定づけられるため,その要求性能に応じて,塗料を選択し工程化しなければならない。一般に,ワニスとかクリヤーの名称の塗料が用いられる。
透明仕上げの中塗工程
中塗りの工程の目的は,下塗りによって素地からの影響から離れることができ,塗膜面にさらに上塗りに必要な平滑な塗膜面を形成することにある。
目止めされ,下重りされた塗膜面は時間の経過によって導管部分に目やせが生じてくるため,この部分を中心に中塗塗料を満たして平滑化するものであり,中塗りの塗膜は,肉持ちがよく,不必要に塗着したところ,および中塗塗膜自体の凹凸を上塗りのために平滑化しやすいように研磨作業性が良好な塗膜でなければならない。
一般に中塗りはサンジングシーラーの名称で設定されている。
透明仕上げの下塗工程
透明仕上げの工程の基本は塗装系を形成する各工程が,無色透明であることが絶対条件であり,多少の着色があっても透明でなければならない。一般に,透明仕上げにおける下塗りの工程は,木部における表面吸収性を均一に押えることが主たる目的であり,中,上の工程と同一材料を用いる場合もあるが,合成樹脂系ワニスや,クリヤーラッカ一等においてはウッドシーラーの名称の材料が用いられている。特に木質には吸収性を抑えるほかに木材のやに分,着色のにじみ,目止めの樹脂分を抑える等の多様性を発揮するものである。また,性能面においては,素地と中塗りとの聞において付着性を良好にする効果を発揮するものでなければならない。