工場加工(乾式工法)素地の種類の特性と素地調整
工場加工(乾式工法)による素地とは一般にいわれる各種ボード類を分類したもので,主に現場に搬入し取付け後,塗装などの仕上げをするものである。 ボード類は工場生産されるため,生産時の温度,湿度は自由にコントロールされ,多種類の原料の組合わせができ,それなりに,各種特性をもった素地材料が使用されている。 もちろん,セメント系のものが主流となっているが,内部用として限定されるが,その使用量が最も多い建材として石こうボードをあげることができる。 これらの建材における素地調整の方法の工程,手順については,現場施工素地と同様であるが,それぞれの建物特有の特性があり,それに基づく素地調整上の注意が必要である。 石綿スレート板は工場生産品でありながら,合水率,アルカリ度の高い建材であって,特にフレキシブルボードになるといずれも高い値を示し,その低下速度がおそい。また,全面的に均一な速度であればよいが,周辺と中心部とは大きな差があるため注意が必要である。 特に外部にも用いられる場合に合成樹脂エマルションペイントの塗装に対しては,溶剤型のシーラーを施工することが必要である。 また,塗装工程によって塗装系を確立する場合,従来においては,同一品種内において,各工程に適した塗料を設計し,用いることが最適とされていたが,最近の傾向としては,最良な塗装系を設計するために積極的に異種塗料を組み合わせ,最良な結果を得るための塗装工程が設計されてきている。