鋼材面の上塗り工程
上塗りの工程については特に鉄面においては,保護カを塗膜全体に保持させるため外力から耐えることが設定の目的としておかれている。 すなわち,鉄面に対する塗装系においてその選択は,美装を中心とすることは,ごくまれといっても過言でなく,ほとんどが保護機能によって鉄を腐食から守ることに主眼をおいて,選択することが第ーで ある。 この場合に,上塗りの工程は,外力からの遮断機能の程度によって決定することがほとんどで,中塗り,下塗りの工程は上塗りの工程が決定すれば,必然的に下塗り,中塗り,上塗りの工程の組合わせによる塗装系が確立する。ゆえに,一般に塗装系を選択すれば,中塗り,下塗りがそれぞれに応じて決定されることになる。
鋼材面の中塗工程
鉄面の下塗りの工程はその白的が非常にはっきりしているが,中塗りの場合,塗装工事の目的によって異なるため,使用する塗料は,同一部位でも目的に応じた各性能を発揮させるための塗料の種類があげられる。たとえば,ラッカーエナメルによって銅製ドアを仕上げる工程と,鋼製ドアを仕上げる2液型エポキシ樹脂塗料の場合の工程であるが,これら両者においては,使用塗料の特性上の問題からくる場合と,選択された塗料の使用目的に応じた材料によって中塗りの工程が組まれている。 すなわち,ラッカーエナメル仕上げの場合は美装が第一の目的であり,その美装性を形成するため中塗りの工程がより平滑な仕上げとなるように研磨性を良好にした,オイルサーフェーサーが設定され,また,ラッカーエナメルの膜厚の薄い点をカバーするように材料が設定されている。一方,2液型エポキシ樹脂エナメルの場合は,その塗装目的が腐食ガスふん囲気から保護することが目的でぬる。 上塗りと同一材料を中塗りに用いて,保護機能を向上させるため,ガス透過性を低下させたり,塗膜自体の腐食性ガスからの耐久カを向上させるのに材料が選択され,中塗りの工程を組み立てている。
鋼材面の下塗工程
鉄面に接する塗膜は鉄との付着性が強く求められ,また鉄面に対して防錆効果を直接に発揮させるよう,一般にさび止めペイントとかプライマーといわれる塗料を中心に工程がつくられる。 さび止めペイントの効果は先に示したごとし防錆顔料と展色材の反応によりち密な膜を形成し,外力から遮断することと,たとえ水が浸入したとしても水に対して塩基性として作用しコントロールする機能をもたせている。 工程においては,これら塗料が選定された場合に,塗料が施工によって正規の性能を発揮できるよう施工条件の設定を行なう。 特に,設定の目標は遮断機能が正常に発揮されるための均一な塗膜が,所定の塗付量で最大の膜厚で形成できるように管理がなされる必要がある。一般に下塗りの場合の工程は1度に厚膜を形成することより,同一塗付量でも,大気との接触の原因となるピンホールの形成をできるだけ少なくするように2回塗りとなっている。 またこの場合,種々の形状に加工する工場において,素地調整後できるだけ早く大気より遮断するため,下塗り1回目を工場において塗装し,現場に搬入後できるだけ早めに,取付けなど所定の場所に設置後,下塗り2回目を施工するよう工程が組まれている。 下塗り1回目と2回目との塗装間隔については材料によって異なるが1回目と2回目との聞に層聞はく離などが生じないよう時間の限界を設定しである。
鋼材面に対する塗装工程
鋼材に対する塗装の目的は,さびからの保護が第ーであるゆえに,塗装系における工程は防錆を中心に設計されている。鉄面から錆発生を防止するには,鉄面に局部電池を作らせないよう水と酸素を遮断するよう工程を組み立てていることである。